サーキットの狼

  • 作者:池沢さとし
  • 出版社:集英社
  • 掲載誌:週刊少年ジャンプ
  • 巻数:27巻

サーキットの狼の概要や設定

車が大好きな主人公が、様々な人との出会いや様々な出来事を経験する事によって、一人前のレーシングドライバーに成長するお話です。

設定では十代だった主人公や、その他劇中に出てくる登場人物も、およそ年齢に見合わない高性能な高級スポーツカーを乗りまわしていたりする等、シリーズ後半のレースシーンの描写よりも基本的な設定が思いっきりフィクションしています。

同じ車好きの同胞たちが呼び寄せられる様に出会っていくさまは、日本のモータースポーツ創生期に船橋や鈴鹿で活躍していた後のレジェンドレーサー達の、駆け出しの頃の姿がこんな感じだったのかとも思わせてくれます。

サーキットの狼のストーリーについての評価。基本はスポ根モノ

車を題材にしていますが、基本的なストーリー展開としては数多くあるスポ根物の流れを踏襲していると思います。

最初はただの車好きからはじまり、プロのレーシングドライバーへと成長していく流れはお約束ですが、もう少しキャラクター個人個人を深く掘り下げる展開や話があればよかっと思います。

ただし、この作品の劇中に登場する様々なスーパーカーも「もう一人の主人公」でもあると思いますので、そのどちらも深く掘り下げる事は、週刊連載ではこれ以上無理だったのかもしれません。

どちらかと言えばキャラよりも車の説明の方が丁寧にされている気がしますが、全く未知の物体(スーパーカー)と遭遇する子供たちに対する配慮としては、そうなるのは仕方なかったのではと思われます。

サーキットの狼の魅力

この作品最大の魅力は何と言っても、その様々な「もう一人の主人公」達に尽きると思います。

当時、国産車は排ガス規制によって完全に牙を抜かれた状態になっており、憧れの対象になるような車がほとんど存在しない状況でした。

そんな時代に今まで全く見た事のない美しいスタイルを持ち、聞いた事のないスペックが並んだ恐ろしく高性能な車たちが次々と現れるのですから、少しでも「車分」が多い人たちが夢中にならない訳がありません。

現在良い年齢になった当時のスーパーカー少年たちが、長年の夢をかなえ当時の憧れのスーパーカーを手に入れて乗り回している事を考えても、当時の人たちに与えた影響は計り知れません。

サーキットの狼の不満は人間ドラマが薄いこと

上にも書きましたが、やはり人間ドラマの部分が薄いことが惜しまれます。

ただでさえ「その年齢でなんでそんな車乗り回してんねん」と言う、登場人物に対して少しネガティブ感情が起きやすい設定なのですから、もう少し丁寧な描写がほしかったと思います。

まぁ、車の方だけに夢中になっていた、この作品のメインターゲットであった小学生たちにはそんな不満はなかったと思われるので、作品的にはそのあたりはたいした問題ではなかったのだと思います。

あくまで年を食った自分が、今見返したら気になる部分と言うだけかも知れませんね。

少年漫画としては、主人公のある程度の成功を見せる必要があったのだと思いますが、後半のプロになっていく部分は少し蛇足なような気がします。

サーキットの狼は「人生のヒント」をくれた

基本的にジャンプ連載のスポ根ですので、友情・努力・勝利とかはもちろんですが、

  • 好きな事に夢中になる事の楽しさやむずかしさ
  • 続けていく為にはどうすれば良いのか

など、基本的ではありますが人が人としてより良く生きていく為のヒントも隠されている様にも思えます。

上にも書きましたが、この作品に出合ったお陰で後の人生の目標ができた人達も沢山いますし、実際にそれを実現したした人たちも多くいます。

その人たちにとってこの作品は、何物にも代えがたい人生の教科書と言っても差し支えないものと思います。

何より自分がその一人なのです。(残念ながら憧れのスーパーカーを手に入れられたわけではありませんが)



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