湾岸MIDNIGHTのレビューと感想

  • 作者:楠みちはる
  • 出版社:小学館(第1作、第3作)
    講談社:(第1作、第2作、第4作)
  • 掲載誌:ビッグコミックスピリッツ→週刊ヤングマガジン
    週刊ヤングマガジン(第2作)
    ビッグコミックスピリッツ(第3作)
    月刊ヤングマガジン(第4作)
  • 巻数:42巻+12巻+2巻(シリーズオプションものとして) 厳密に言えば本体は42巻

湾岸MIDNIGHTの概要や設定

高校生の主人公の朝倉アキオが運転する初代フェアレディZ(S30型)=悪魔のZと、それを取り巻く人間模様と、主に首都高を中心にして、悪魔のZを撃墜し名を上げようとすべく公道バトルを繰り返す物語。

いわゆる、車好きであれば一度は乗りたい、もしくは所持したい車が外車から国産車の主要スポーツカーが登場するので、意外と漫画に引き込まれる。

登場人物達は、公道で異次元速度でバトルする自分たちが狂っていると自覚しながらも、悪魔のZに挑んでは消えていく人間模様を、ドライバーだけでなく、その周りのチューナー達の様子を描いている。

湾岸MIDNIGHTのストーリーについての評価

とにかく、対戦相手が出て来て公道バトルに持ち込むのが鉄則になってるが、細かい事への説明やストーリー性について欠けると思う。

まず、今回の対戦相手の人物説明や、その置かれてる生活環境、シチュエーションから始まって、無理やり悪魔のZに挑むことになっている。

これが定番のパターンになっているものの、結論は主人公と悪魔のZが勝つというストーリーになっている。

現実から可能か不可能かと言われると、どう考えても1970年代に発売された車をチューニングしたところで、動力性能に勝るポルシェ911ターボには敵うはずがないし、ハンドリングに関しても、強度不足で勝るはずもない。

こういうところが、漫画の世界だからで、片付けてしまうしかないのかと思った。

湾岸MIDNIGHTの面白かった点・良かった点など

出てくる各々の車の描写は、連載が長期にわたったことから、その時々の話題になったスポーツカーが出てくるので、興味を持って見られる。

しかし、主人公の時間軸と年齢からすると、矛盾点があるが漫画で良くあるご愛敬という事で容赦。

バトル時のスピード感の描写、技術的説明に関しては、時代の折々の名車と呼ばれるレースで結果を残した車のエピソードを交えつつ、その燃料系のシステムが時代とともに変貌してきたという事を伝えていた。

実際、時代は大雑把な燃調のキャブレターから、電子制御で完全に計算されたインジェクションシステムに変わっていたので、そんな時代背景の変貌とシステムの推移の説明も織り交ぜて取り入れたのが、車乗りから受け入れられた要因なのだと思う。

湾岸MIDNIGHTの不満だった点・問題点・難しかった点など

車のりであれば、普通は通常の市販車両に対して、チューニングメーカーから販売されているチューニングパーツを使って
何らかの変更をかけて、動力性能向上を主張する。

しかし、チューニングの技術的説明や描写が一切なく、ごく一般的なあたり障りのない技術説明のみに終始しているので、どう考えても現実から見て無理なところが多々ある。

漫画の中だけの話と言えば話なので、そこまでリアルに描写する必要性が無いと言えば無いが、現実味を帯びてないので、絵空事になっていると思われた。

また、この漫画が発端となって、首都高に深夜出没して高速で走行する真似事が流行り社会現象となり、通称ルーレット族として問題となっていった。

湾岸MIDNIGHTは何を伝えたかったのか?(メッセージ性)

この漫画は、時代背景とともに現れては消えた伝説の名車を織り交ぜて、車を取り巻く環境が時代とともに変化してきた事実を伝えている。

また、そのニーズに合わせて車のシステムが、色々と進化していく変化点の説明を、漫画で絵の描写とメッセージを織り交ぜて描いている。

時代は変化しても、良いものは時代に流されず、後世に引き継がれて伝えられて行って欲しいという事。

また、そのような良いものを作り出して、後世に引き継いで行かなければならないという思いが込められていると思う。

いつの世の時代も、車は便利で楽しくあって欲しいという、車好きの作者が、車に寄せる思いを込めていると思う。



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