ホンダが製造した燃料電池車で、現在はリース販売というスタイルで、公的機関などにリース販売されている「クラリティフュエルセル」という自動車があります。

ホンダはこの車を日本国内において、

  1. 帝都自動車交通(東京)
  2. 仙台タクシー(仙台市)
  3. 大宮自動車(さいたま市)
  4. 日野交通(横浜市)

という4つの会社のタクシー車両に提供して、燃料電池車の普及促進につなげることを目指しています。

ホンダが燃料電池車タクシー開始!燃料電池車のメリットや電気自動車との違いや価格など

燃料電池車(タクシー)のメリット

(Hondaの挑戦:新型燃料電池自動車「CLARITY FUEL CELL」)

燃料電池車をタクシーに使うメリットは、排ガス及び走行中の二酸化炭素が一切排出されないということが大半ですが、

同じ排ガスが出ない電気自動車の航続距離の約300kmとくらべると、750km程度走行できる点で電気自動車より優れているとも言えます。

また、電動車だけに走行時の車内や車外での騒音が少ない点などもメリットと言えるでしょう。

今回タクシーの車両として各社に提供されたホンダのクラリティフュエルセルは5人乗りのため、タクシーとしての運用は十分に可能で、トランクスペースも備わっています。

また、現時点での燃料電池車は水素燃料のタンク容量が非常に大きいため、三列シート車やSUVタイプの車までは作れないという事情もありますが、一般的なタクシーとして使う分には問題がないとも言えます。

燃料電池車には非常時用には発電して給電する能力もあるのですが、この用途に関しては災害時対応がメインとなり、日常的にタクシー会社が使う機能とはいえないでしょう。

また、水素燃料の充填施設はタクシーの車庫側に用意されるのが理想ですが、車両の提供台数が書くタクシー会社につき1~2台程度であるため、各タクシー会社の地域の水素燃料の充填施設での燃料充填になることでしょう。

補足:燃料電池とは

燃料電池とは

燃料電池車と電気自動車の違い

(ホンダ、燃料電池車を発売)

タクシーでの燃料電池車の使用は、今後の燃料電池車の開発に向けてのデータ収集も可能になります。

かつて、電気自動車でのタクシーの利用もありましたが、こちらはバッテリーの消耗があまりにも激しく、満充電のバッテリーの最大航続距離の300km以上を一日に走ることは当たり前となっているタクシーの運用には向いていないという結果が出てしまいました。

燃料電池車は電気自動車と比べ、航続距離は大幅に長いですが、バッテリーを使用して発電した電力を貯めてモーターを回すという構造で走るため、タクシーのような一日に長距離走るタイプの自動車として耐久性に関してのデータが得られることでしょう。

タクシーにはLPGとのハイブリッドやガソリンのハイブリッドを使用している実例もありますが、燃料電池車は航続距離的には電気自動車以上ハイブリッド車未満という立ち位置で、充電頻度などに関しては電気自動車よりは少ないものと見られます。

燃料電池車の今後の普及は?

(Honda CLARITY FUEL CELL | ホンダ新型燃料電池車)

燃料電池車は今後普及を目指している自動車ですが、現在生産できているメーカーがトヨタとホンダだけで、トヨタは4人乗りタイプの燃料電池車を生産しており、ホンダでは5人乗りタイプのものを生産しています。

モーターショーなどで展示されたものでは、レクサスの最高級車を燃料電池車としたものなどがありました。

また、海外のモーターショーではスポーツカータイプのものの燃料電池車をホンダが出展しています。

現実的な路線ではセダンタイプの燃料電池車は今後登場しやすい土壌があります。

700万円程度の価格となっている燃料電池車に、高級車という付加価値をつけて販売していくのはラインナップ拡充という面と、タクシーやVIP輸送のイメージアップという観点で利用が広がるという期待もあります。

実際に、日本の大臣がトヨタの燃料電池車MIRAIを使っているというケースもあります。

一方、燃料電池車の小型化は燃料タンクが大きいものが必要という性質的にやや難しいものがあります。

このあたりは航続距離的があまり長くは出来ないものの、車体サイズやスタイルにおいて制限の少ない電気自動車との住み分けが可能になってくるかもしれません。

バスの燃料電池車に関しては燃料タンクの積載スペース的には不可能ではないのですが、トラックに関しては床の高さと燃料電池車独特の球体の燃料タンクがスペースの問題がネックになるかもしれません。

まとめ

燃料電池車は地球温暖化や排ガスによる大気汚染などの環境問題に対しては最も有望な自動車と言えますが、価格面や燃料充填施設の問題で普及に時間がかかるのではと見られています。

その中でタクシー会社での利用は燃料電池車の普及や発展に際して有益な一歩になるのかというところですが、航続距離的の長さなど電気自動車との性質の差がタクシーとしての燃料電池車の可能性に良い方に向かっていってほしいものです。

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