- 作者:麻宮騎亜
- 出版社:集英社
- 掲載誌:週刊プレイボーイ→週プレNEWS
- 巻数:全24巻
▼ 目次
彼女のカレラの概要や設定
主人公の轟麗菜(とどろき れいな)が、なくなった父から遺産として相続したポルシェに乗り、車好きな人たちと触れ合っていくというストーリーです。
ポルシェのオーナーズクラブに加入してポルシェ好きの人たちと仲良くなったり、仕事先で車が趣味の方とツーリングやドライブ・サーキットレースをしたりと、今までマーチに乗っていて車とはただの足と感じていたけれど、とても楽しいものと感じるようになっていきます。
車好きが講じてか、仕事は出版社の漫画雑誌の編集者だった主人公が車雑誌の編集者に移動になったり、車がどんどん生活の一部になっていきます。
彼女のカレラのストーリーについての評価
登場するキャラの所有する車が層々たる車で、読んでいるこっちがこんなことありえないよな~と思うくらいの車たちでした。
フェラーリにランボルギーニとスーパーカーが多く、ポルシェ911でさえ霞んでしまうような車たちですが、麻宮騎亜が漫画に登場させる車たちはどれもきれいで憧れてしまいます。
また、主人公の轟麗菜の車に対する接し方が可愛くて微笑ましいものがあります。
どんな話でも主人公がほんわかしているせいか、一部を除いて車漫画なのに読んでいるこちらか幸せになってくるストーリーが気に入っています。
たまに日本車が出てくるとホッとするところもあります。
彼女のカレラの面白かった点・良かった点など
「彼女のカレラ」で一番良かった点は、漫画としての絵がきれいだという事です。
麻宮騎亜が書く絵は人も車も風景も透き通っているような感覚で、現実で嫌なことがあっても心が穏やかになっていくような感覚になります。
そして、その内容が好きな車のことであれば、読んでいて笑顔がこぼれてきます。
時折、車での対決のシーンもありますが、主人公が絡むとおだやかな空気になるので、車漫画だからって対決だけが面白さじゃないよなと思ってしまいます。
「車を好きになること・ずっと付き合っていくこと」という車とのスタンスを再確認させてくれるところは良かったですね。
彼女のカレラの不満だった点・問題点・難しかった点など
不満点といえばスーパーカーが出すぎです。
主人公の乗っている車がポルシェ。周りのお友達の乗ってい車がフェラーリ・ランボルギーニ。
仕事関係者ではマクラーレン・ランチアなど、見ていて憧れの車たちですが、いざ所有しようとすると「手が出ないよ」という車たちばかりです。
「普通の生活にこのような車は不要だ」などと強がりを言ってもついついうらやましくなってしまいます。
しかも、登場人物のほとんどがお金持ち。一般庶民の感覚でこの本を読んでしまうと。。。と少し気持ちが落ちてしまう所があります。
「いつかはポルシェを乗るぞ」と思って読むことでなんとか気持ちをカバーしている点が不満です。(貧乏人の僻みかも)
彼女のカレラのメッセージは何か?
車を好きであること。というのが伝えたいことだと解釈しています。
車の使い方はいろいろあれど、自分の相棒として一台の車と向き合うことで、日々の生活を充実させていく。
そんな生活の繰り返しが幸せにつながっていくということがメッセージだと思っています。
その延長線上に車付きの仲間と出会ったり、旅行に行って思い出を作ったり、メンテナンスをしてさらに車と自分の距離を詰めたりと、いろいろな良いことが起こっていくのだと感じています。
自分の乗っている車を相棒として、長く大事に安全運転をしながら付き合うことが大事なんだよ、と教えてくれる漫画と言えるでしょう。
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