- 作者:梅澤春人
- 出版社:集英社
- 掲載誌:週刊ヤングジャンプ
- 巻数:全28巻
▼ 目次
カウンタックの概要や設定
平凡で冴えない34歳の独身サラリーマン空山にある日、1通の手紙が届いた。
それは25年前の自分がタイムポストに投函したもので、そこには
『大人になったら社長なって、大好きなイタリアのスーパーカー、カウンタックLP400を買う。』
というという当時の自分の夢が書かれていた。
現実とのギャップに打ちのめされるも、過去の自分の夢を実現させるため幻のカウンタックの購入に奮起する空山であった。
しかし、現実問題カウンタックの購入には莫大な金が必要になる。落ち込む空山だが、偶然あるサイトを目にすることで話は急展開することとなる。
カウンタックのストーリーについての評価
冴えない独身サラリーマンが、子供の頃の夢であったスーパーカーを手に入れるという夢を実現するために奮起し、実際に手に入れるというストーリー展開はとてもドラマティックで面白い。
手に入れるに至った経緯は少し出来すぎていた気もするが、ロマンがあっていいじゃないかと納得もできる。
スーパーカー好きにはたまらない内容になっていると思うが、スーパーカーに詳しくない方でも作中でくどいほど説明が加えられるので十分興味をひきたてられる。
平凡なサラリーマンだったはずの彼が、実は、並外れたドライバーテクをもっていたことは実に漫画的だが、そうでなければ車漫画は面白くない。
カウンタックの面白かった点・良かった点など
カウンタックはもちろん、スーパーカーの歴史や機能まで詳細な説明があるため、専門書としても楽しめるのではないだろうか。
作者のスーパーカーへの愛を感じる。
スーパーカーには外せない美女も登場するので、男のロマンが詰まった作品といえるだろう。
ベテランの漫画家さんらしく、絵柄も安定していて読みやすい。
作中ではカウンタック以外にもフェラーリやポルシェなど世界の旧車・新車が沢山登場する。
これらスーパーカーとのレースシーンが満載で、レースシーンの作画もスピード感があって楽しませてくれる。
総じて対戦相手の性格がひねくれているため、勝利後の爽快感も格別に感じられるかもしれない。
カウンタックの不満だった点・問題点・難しかった点など
「最初にカウンタックを手にするまでの流れ」が魅力的で引き込まれた分、その後の展開が終始スーパーカー同士のレース対決になってしまったのが少し残念。
ある程度スーパーカーに興味がないと後半読むのがだれてしまう印象だった。
女性キャラクターとの恋愛面での進展が少ないのもマンネリの原因かもしれない。
平凡なサラリーマンだったはずの主人公が、並外れたドライビングテクを持っているというのは良いが、最終的にF1レーサーにまで勝利してしまうというのは少し出来すぎている気もする。
けど、そもそも手にするまでの経緯もファンタジーの夢物語なので、割り切って読むことが大事である。
カウンタックはどんなことを伝えたかったのか?
この漫画は、主人公がカウンタックを自由に乗り回すという、スーパーカー好きにはたまらないシチュエーションが用意されている。
だからこそ、読者に「子供の頃からの夢を忘れずに追いかけることへの大切さ」を教えてくれる。
作者自身、登場するスーパーカーの綿密な取材を行っているようで、その魅力を伝えたいとの思いが存分に伝わってくる内容だ。
ただし、維持費に係るコストなど、現実感たっぷりな描写もあるので、ほどよいリアル感もこの漫画の魅力かもしれない。
なんにせよ、走り屋漫画の枠を超えて大人に夢を持つことのロマンを感じさせてくれる貴重な漫画の1つである。
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